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2021年の大学選手権準々決勝、京都産業大学は日本大学を1点差で退け、準決勝に駒を進めました。

今季の京産は接戦に強い。
強風吹き荒れる熊谷ラグビー場。

前半早々京産が2つのトライを決め、12-0とリードします。その後28分に日大がトライを返すと、終了間際に京産がペナルティゴールを決め前半を15-7と京産リードで折り返します。

後半は京産が手堅い試合展開で着実に得点を重ねていきます。
4分、6分にペナルティを得るときっちりとゴールを決め、1次は21-7と2トライ2ゴール差とします。

しかしここから日大が盛替えし、10分と16分にトライを上げる19-21と2点差に詰め寄ると、19分には逆転のトライ。とうとう21-24と試合をひっくり返します。

ただ、ここからが今季の京産の真骨頂。これまでのスクラムとモール偏重のチームから手堅いチームへの生まれ変わっています。
関西リーグでもコツコツと得点と重ねしぶとく勝利をあげてきていました。

終了間際の36分に日大陣内でペナルティを得ると、やや難しい位置でしたがここも確実に決め27-26と再びリードを奪い返します。

残り3分少々。

これまでの京産であれば、ここからペナルティで再逆転問シナリオもあったかもしれませんが、最後はきっちりと勝ち切っています。

矢張り、元日本代表SO広瀬監督の就任が大きいのかもしれません。

「強みと弱みを正確に把握したうえで、最後はどうやって勝てばいいかを知っている」

次戦は同志社に大勝した帝京です。

フィジカルで圧倒された敗れた同志社。
その同志社との接戦の末勝利をあげている京産です。

単純に同志社の試合を考えると帝京優位と考えることが妥当でしょう。

しかし、京産にはフィジカルに優れる外国人選手が3名います。

今季の京産であれば、帝京相手にも互角以上の戦いをする。
そんな期待をさせてくれる今回の戦いでした。

次も白熱した試合を期待してしまいますね。