アンディ・マレー





2016年テニスの全米オープン準々決勝で世界ランキング7位の錦織圭は同2位のアンディ・マレーと対戦しました。

今季ウィンブルドン以降はランキング1位の最強ノバク・ジョコビッチを凌ぐ結果を残しており、目下世界最強ともいえるマレーです。

過去の対戦成績は錦織の1勝7敗。善戦はするものの、やはりマレーの壁に跳ね返されると思っていました。

実際第1位セットはマレーに2つのブレークを許し1-6であっさりとこのセットを落とします。

第2セットも先にブレークを奪われ万事休すかと思われましたが、ブレークを返すと、雨のため開閉式の屋根を閉めることになり数十分の中断がありました。

この中断がその後の錦織のプレーに影響を与えたのでしょうか。
錦織が息を吹き返します。

このセットを6-4を取り返します。

このまま勢いに乗りたいところでしたが、第3セットは4-6で落とします。
しかし、第4セットは2つのブレークを奪い、6-1であっさりととり、2セットカウントを2-2のタイに戻します。

運命の第5セット。ファイナルセットは96勝26敗、勝率787は2016年9月現在で歴代1位の錦織圭です。
2位は勝率745でジョコビッチ、3位は勝率744でビヨン・ボルグ、4位以降もマレー、デルポトロ、コナーズ、ナダルなどグランドスラム優勝者が続きます。

この日も生来の勝負強さを発揮し先にブレークを奪い有利に進めます。

しかし、4-2でむかえた第7ゲーム、40-0とし一気に勝利を引き寄せたいところでしたが、ここから連続ポイントを奪われブレークを返されます。

それでも再度マレーからブレークを奪い、このセットを7-5で取るとフルセットの末、マレーから勝利をあげました。

やはり錦織は強い。

現在、ジョコビッチとマレーの2強ですが、この2人に割って入る第一候補は錦織であることは間違いありません。

次は世界ランキング3位のスタン・ワウリンカです。
過去は2勝3敗と負け越していますが、今季の対戦ではストレート勝ちしています。

疲労の回復をどこまでできるかがカギになりそうですが、激戦必至です。


頂点への道 (文春e-book)
秋山英宏
文藝春秋
2015-06-26





















2016年リオデジャネイロオリンピック、テニスの3位決定戦は錦織圭対ラファエル・ナダルの対戦となりました。

過去の対戦成績は錦織の1勝9敗、今季もすでに2回対戦していますが連敗しています。
かつての王者ナダルも2014年全仏オープン以降グランドスラムの優勝から遠ざかっており、すでにピークを過ぎたともいわれています。

いまだ怪我からの回復途上で実力を発揮できていないだけかもしれませんが、現状はかつての髙いレベルには到達していないといわざるを得ません。

現時点での総合力では錦織が優ると思われますが、そこはかつてフェデラーとしのぎを削りテニス界を牽引してきた偉大な選手です。
それほど簡単に勝てる相手ではありません。

第1セットを錦織がとると第2セットも2ブレークアップ、勝利間違いないと思われましたが、ここからブレークをう2つ返し、最後はタイブレークをナダルが制します。

このあたりの最後まであきらめないナダルの粘りは流石とい他ありません。

しかしダブルスにも出場しているナダルは次第に疲労の色が濃くなり、結局錦織に押し切られます。

この結果、錦織は3位となり銅メダルを獲得しました。

なお、決勝はアンディ・マレーがファン・マルティン、デルポトロを下し、2大会連続の優勝を飾っています。








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