ラグビー大学選手権





前回のラグビー 来年度の試合日程はどうなる? 大学選手権編1についての続きです。

そこでは、関東の対抗戦の日程変更の必要性について書きましたが、今回は関東の対抗戦、リーグ戦、関西リーグ戦など大学生の各地区の試合について書いていきたいと思います。

ラグビー日本代表のエディ・ジョーンズ監督も依然述べていましたが、大学生という最も伸びる時期に2か月半もかけてわずか公式戦が7試合というのは少なすぎると。

しかもある程度レベルが高く実力が拮抗した試合は、対抗戦こそ4試合程度ありますが、関東、関西リーグ戦では1~2試合のみということになります。

これを今年に当てはめてみると、以下のようになるでしょうか。

対抗戦では、帝京大学、早稲田大学、筑波大学、慶応大学、明治大学の5校(青山学院大学も入れると6校)。
関東リーグ戦では、流通経済大学、中央大学、東海大学、大東文化大学の4校。
関西リーグ戦では、立命館大学と同志社大学、京都産業大学の3校。

このなかでも、帝京大学、早稲田大学、筑波大学とその他の大学との力の差は歴然としていました。

ラグビーの競技人口は野球やサッカーのように多くないため一部の大学に有力選手が集中するのはある程度やむを得ません。
また、ラグビーは実力がストレートに反映されやすいスポーツなので、すそ野を広げても競技レベル自体が向上するとは限りません。
一部の有力チーム、有望選手を徹底的に鍛えるということも一つの方法です。

ある程度実力の接近したチーム同士の試合を組むということでは、大学選手権の出場チームは12チームくらいが妥当な数なのかもしれません。

ラグビーの裾野を広げ、減少が続く競技人口をこれ以上減らさないということも必要ですが、能力の高い選手を切磋琢磨できる状況で鍛えていくことも同様に必要です。


実力の接近したチーム同士の試合を増やすということを考えると、トップリーグのように日本全体でリーグを構成していく必要があると思います。
ただ、大学という学生が行うスポーツの性質上、トップリーグと同じように全国規模でリーグ戦を行うことは現実的にはやはり難しいでしょう。

それでも、先に書いた12チームでリーグ戦を行えば、大差がつく試合は数試合のみであとは比較的接戦が予想されます。実現すればチーム力強化にはつながっていくと思います。

各地区のリーグ戦を維持するということであれば、やはり大学選手権を中心に日程を組んでいく必要があるでしょう。

現在関東対抗戦、リーグ戦、関西リーグ戦は8チームでリーグ戦を行っています。対抗戦では、帝京、早稲田、筑波、明治、慶応の実力が高くその他とのチームとは実力差が歴然としています。

関東、関西のリーグ戦は対抗戦ほど実力差がありませんが、それでも上位チームと入れ替え戦に回るチームとはかなり力が離れています。

1部リーグのチーム数を現在の8チームから5チームもしくは6チームにすればリーグ戦の日程にも余裕ができますし、各リーグ戦の交流戦を組むこともできます。

いずれにしても、現行の方式での強化はすでに限界にきており、大きく変えていくことが求められています。

もちろん、日本代表が世界の強豪チームと互角に戦うことを目的とせず、アジアでのみ戦えるチームを作るということでは現行のままでいいのかもしれません。

しかし、2019年には日本で行われるワールドカップが控えています。

その時までには、ニュージーランドやオーストラリアレベルに到達することは無理でも、ある程度互角に戦えるようなチームを作ってほしいですね。

前回の記事は⇒ラグビー 来年度の試合日程はどうなる? 大学選手権編1






第50回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 セカンドステージ プール・対戦組み合わせ決定のお知らせ

「第50回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」(2014年1月12日決勝)のセカンドステージのプール及び対戦組み合わせを決定いたしましたのでお知らせします。

第50回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 セカンドステージ

■主 催:(公財)日本ラグビーフットボール協会
■共 催:NHK
■主 管:関東ラグビーフットボール協会、関西ラグビーフットボール協会、九州ラグビーフットボール協会
■後 援:読売新聞社

■大会日程:【セカンドステージ】
*第1戦2013年12月8日(日)秩父宮 (2)、駒沢 (2)、瑞穂 (2)、長居 (2)
*第2戦2013年12月15日(日)秩父宮 (2)、瑞穂 (2)、近鉄花園 (2)、レベスタ (2)
*第3戦2013年12月22日(日)熊谷 (2)、秩父宮 (2)、瑞穂 (2)、近鉄花園 (2)
【ファイナルステージ】
*準決勝2014年1月2日(木)国立(2)
*決勝2014年1月12日(日)国立(1)
※()内の数字は試合数

第50回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会 セカンドステージ概要

セカンドステージは、出場16チームが4チームずつの4プールに分かれて総当たり戦を実施する。各プール1位の計4チームがファイナルステージへの進出権を得る。
(勝点 勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0)

※開始時間は第1試合12:00-/第2試合14:00-(秩父宮のみ第2試合14:15-)



(2013.11.18)







大学選手権セカンドステージ第3戦、立命館対明治戦が行われました。

ここまで明治は2試合とも1点差と薄氷の勝利をあげ2連勝、ここで勝利をあげればファイナルステージ進出を自力で決めることができます。

一方の立命館は慶応、東海に僅差ながら2連敗。前の試合で慶応が勝ったことからすでにファイナルステージ進出の可能性が消滅しています。
それでも、関西リーグ1位としては負けられない戦いになります。

この試合最初にチャンスを迎えたのは立命館です。開始早々明治陣内深く攻め込む、立命館ボールのラインアウト。このボールキャッチしボールを回しますが、ゴール前でペナルティをおかし、チャンスを活かすことができません。

前半最初に得点をあげたのは明治。立命館がペナルティをおかし、それをSO茂木がきっちりと決め3点を先制します。

ここから風下の立命館が攻勢をかけます。
30分にSH井之上がトライ。ゴールは外れますが前半終了間際、39分にFL荻原がディフェンスの圧力を得ながらもトライ。前半は、12-3で折り返します。

後半、開始早々は風上の立命館有利に進めます。明治陣内に攻め込むと、SO井本がドロップゴールを狙いますがゴールポスト右をわずかに外れ得点はなりません。

7分には明治が攻め込み、途中出場SO田村がトライ。ゴールも決まり立命館の12-7となります。

その後は明治が立命館陣内で攻撃を続ける時間が長くなりますが、立命館も出足の早いディフェンスで決定機を作らせません。

明治も必死に攻撃を続け、何度かトライかという場面もありましたが、時間は過ぎていき、時計は80分を過ぎていきます。
明治はボールを回しトライを狙いますが、痛恨のペナルティでノーサイド。
立命館が辛くも12-7で勝利を収めました。

実力的にはほぼ互角、最後までディフェンスの集中力を切らさなかった立命館の粘り勝ちといったところでしょう。

この結果、明治はセカンドステージ敗退が決まりまり、慶応がファイナルステージ進出となりました。
4強は対抗戦のチームで占められることになりました。
対抗戦勢の独占という少し味気ない準決勝となりますが、対抗戦のレベルの高さが改めて示されました。

惜しむらくは立命館です。東海大学戦では前半に大量リードを奪い楽勝かと思われましたが、後半わずか15分の間に30点あった点差をあっという間に逆転、そのまま東海に押し切られました。
立命館ディフェンスの集中力に綻びが見られたわずかの時間に一気に得点を重ねる東海の攻撃力も圧巻でした。

これで準決勝は、帝京対慶応、早稲田対筑波となります。

慶応は対抗戦の帝京戦では、慶応の主力に怪我人もいましたが大敗。
チーム力を考えると帝京から勝利をあげることは難しそうですが、慶応のしぶといディフェンスが帝京に通用するか見ものです。








試合結果
第50回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会 第50回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会
セカンドステージ 第3戦- 2013/12/22 14:00Kick Off / 近鉄花園ラグビー場 / 3489人 -
天候晴れ時々くもり / 強風グラウンド状態良い
レフリー近藤栄作アシスタントレフリー藤内有己 / 四辻順一朗 / 関谷惇大
立命館大学明治大学
前半後半得点前半後半
20T01
10G 01
00PG10
00DG 00
12037
12 合計10
反則
PKFKPKFK
80前半 50
81後半40
161合計 90
 #Name(cm/kg/age)Pos. #Name(cm/kg/age)
1高島忍 (168/98/21) FW1勝木来幸 (176/105/21)
C2庭井祐輔 (174/100/22) 2牛原寛章 (175/100/20)
3西村颯平 (178/111/21) 3須藤元樹 (175/108/19)
4杉下暢 (183/100/21) 4比果義稀 (182/91/21)
5宇佐美和彦 (196/110/21) 5大椙慎也 (188/95/21)
6和田健吾 (181/93/20) 6田中健太 (176/89/19)
7萩原寿哉 (180/93/20) 7桶谷宗汰 (177/93/19)
8嶋田直人 (181/100/22) 8松橋周平 (178/93/20)
9井之上明 (167/74/22) HB9田川明洋 (163/70/22)
10井本拓也 (172/81/21) 10茂木直也 (166/75/22)
11高木智司 (171/80/22) TBC11小澤和人 (173/78/22)
12市原淳平 (176/85/21) 12川田修司 (176/77/20)
13宮本将希 (177/86/20) 13水野拓人 (174/82/20)
14藏田知浩 (178/82/20) 14成田秀平 (176/72/19)
15山中駿佑 (176/85/20) FB15村井佑太朗 (175/70/21)
16江口晃平 (171/99/19) Re.16中村駿太 (176/100/19)
17大崎雄広 (178/111/21) 17植木悠治 (181/104/19)
18清水亮佑 (181/89/19) 18塚原巧巳 (182/119/19)
19玉置寛之 (180/88/19) 19東和樹 (182/90/20)
20後藤大 (166/73/20) 20朴鐘圭 (178/88/22)
21宗像仁 (170/77/20) 21山口修平 (172/68/22)
22吉原浩之介 (173/78/22) 22田村煕 (175/81/20)
23後藤義和 (172/102/20) 23佐藤滉貴 (185/80/22)
Cはキャプテン
入替/交替
種類時間背番号
入替/交替
種類時間背番号
交替前半 34分14 → 22
入替後半 0分2 → 16
入替後半 13分8 → 20
入替後半 13分12 → 23
入替後半 13分4 → 19
一時的退場
時間背番号内容
一時的退場
時間背番号内容
前半21分 → 前半25分4 → 19出血
カード/処分
種類時間背番号内容
カード/処分
種類時間背番号内容
前半得点経過前半 KickOff : 立命館大学
前半チーム選手種類得点
21分明治茂木直也PG0-3
30分立命館井之上明T5-3
31分立命館井本拓也Gx5-3
39分立命館萩原寿哉T10-3
40分立命館井本拓也G12-3
後半得点経過後半 KickOff : 明治大学
後半チーム選手種類得点
7分立命館井本拓也DGx12-3
25分明治田村煕T12-8
26分明治田村煕G12-10

http://www.rugby-japan.jp/national/score/score8566.html



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