明治大学ラグビー部





2016年明治大学ラグビー部の入学予定者が発表されています。

近年は毎年10名以上の高校日本代表候補を獲得している明治大学ですが来年度もすさまじい補強です。
今季の高校日本代表は5名と大学最多、高校日本代表候補も16名で最多のようです。

ただ、冬の全国大会で目覚ましい活躍をした選手はそれほどいません。
もちろん高いレベルのプレーをしていたとは思いますが、現時点のパフォーマンスもさることながら素材が有望ということなのでしょう。

明治は長年有望選手がたくさん在籍している割に結果が伴っていませんが、今季は復活の兆しを見せてくれました。

素材は優れた選手が多数いるものの、チームとしては今一つ機能していない印象でした。
丹羽監督が就任して以降は、オーソドックスなプレースタイルを重視てきておりようやく本来の実力が出せるようになってきています。

今季は大学選手権準決勝で東海大学に敗退していますが、来季は更なる飛躍が期待されます。
来季も6連覇中の帝京が軸になることは間違いありませんが、帝京を倒す有力なチームとして明治が最有力候補になってくるかもしれません。

明治の復活優勝もそう遠くないような気がします。


2016年度 スポーツ特別入学試験 合格者
      
 2016年度 スポーツ特別入学試験 ラグビー部19名が合格致しました。
 合格者は以下の通りです。   
      
 ポジション氏名出身校身長体重
 PR/HO安 昌豪大阪朝鮮177108
 PR髙野 祐哉北見北斗175105
 PR新妻 汰一佐野日大189116
 PR笹川 大五明大中野186115
 HO松岡 賢太京都成章17692
 HO/FL/NO8武井 日向國學院栃木170104
 LO熊田 裕太東海大仰星190104
 LO/FL石井 洋介桐蔭学園18396
 LO/FL坂本 龍哉國學院久我山188102
 FL佐藤 諒國學院久我山18088
 FL/NO8辻 惇朗常翔学園18685
 SH安部 耕平大分舞鶴17068
 SO/CTB射場 大輔常翔学園17585
 CTB/FL/NO8小椋 統平京都成章17383
 CTB/FB山崎 洋之筑紫17577
 CTB/WTB/FB成田 慎一郎三本木農業18184
 WTB/FB廣渡 将東福岡17572
 WTB/CTB矢野 湧大大分舞鶴17472
 FB/WTB/SO山村 知也報徳学園17375
 
 ※赤字は高校日本代表、青字は高校日本代表候補


http://www.meijirugby.jp/topics_detail2/id=880













ラグビーの関東対抗戦、帝京対明治は49-32で帝京が勝利し、対抗戦5連覇を決めました。

今季も圧倒的な実力で勝ち続ける帝京ですが、この日は明治の気迫あふれるプレーに一時劣勢に立たされるなど、帝京優位が絶対でないことを示した試合でもありました。

後半31分には明治FB田村熙のトライとゴールで32-35と3点差にまで迫ります。
このまま勢いに乗りたい明治ですが、38分に途中出場のブロディ・マクラカンのトライで突き放すと終了間際のWTB尾崎晟也もトライをとり試合終了。

最後は帝京が49得点、17点差での勝利と地力を見せての勝利となりましたが後半30分過ぎまで明治も互角に渡り合うなど、明治の善戦が光った内容でした。

明治は丹羽監督就任してからしばらくは調子の上がらない状態が続いていましたが、ここにきて新たな明治のスタイルが確立しつつあります。

もともと帝京と並び大学屈指の選手層を誇ります。帝京のようにパワフルな外国人選手こそいませんが、高校日本代表やU20日本代表でもレギュラー安泰どころ、Aチームに入ることも難しいほど層の厚い明治です。

普通に考えれば、強くて当然のチームで、これまでがあまりにも不甲斐無かったといえるのではないでしょうか。

明治といえば、FWが強く、縦の明治などといわれていましたが、もしかしたらそのことが明治の強さをおさえつけていたのかもしれません。

丹羽監督になり、強いFWは継承しつつも15人全員が勤勉に動き続けるスタイルに変わりつつあります。
いわば、現在的なラグビースタイルです。
その得点を象徴しているのが、26分のHO中村駿太のトライでしょう。CTB梶村祐介のラインブレークからチャンスを広げると、FB田村熙が横に動きながらゲインすると最後は左外に待っていたHO中村がパスを受けるとそのままトライを決めます。HO中村選手のさらに奥にはPR祝原涼介も控えていました。

かつての明治では考えられないようなスタイルです。ゴール前をFWでゴリゴリ押しこむといった姿をみることも少なくなりました。

もともとFW、BKともに身体能力の高い選手が多く、FW戦に固執する必要性もそれほど高くありません。
まだ改善の余地がある明治ですが、今季は東海とともに帝京の対抗馬の実力があることはこの試合で証明されたでしょう。

もっとも、帝京の修正力は大学随一といってもよく、大学選手権での再戦があった場合どのような展開になるかはちょっと予想ができません。

それでも、盤石の強さを見せていた帝京も絶対的な存在はないことを明治が証明してくれました。

今後の戦いがますます面白くなりました。





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