立命館大学ラグビー部





立命館大学ラグビー部の2015年度入学予定者が発表されています。

2014年シーズンは、関西Aリーグ5位、大学選手権ではグループリーグで全敗と低迷したシーズンとなってしまいました。

2013年シーズンはその後トップリーグに進む宇佐美、庭井選手などを擁し、関西リーグ優勝、大学選手権グループリーグでもリーグ戦敗退するも明治大学から勝利をあげるなど、ベスト4に肉薄する実力をつけていました。

しかし、有力選手が卒業後は立て直しにやや苦しみ、思うような結果が残せなかったシーズンといえそうです。

高校日本代表(候補)は3名と少なめですが、伸びしろのありそうな選手をそろえた印象です。

高校日本代表は大阪桐蔭高校PR三竹康太選手です。冬の全国大会出場はなりませんでしたが、高校日本代表では主力の一人として活躍しました。

高校日本代表候補では東福岡高校で主将を務めたCTB古川聖人入学します。個々の能力の髙い東福岡の選手とまとめたキャプテンシーは大学に入っても役に立つ場面が出てきそうです。

洛北高校LO小島佑太選手は、高校日本代表候補ではFLとして選ばれています。184センチとLOとしてはそれほど大きいというわけではないので、大学ではFLやNO8の候補にもなって来るかもしれません。

報徳学園高校SO田中健登選手も、170センチと小柄ながら全国大会では随所に才能の片鱗を見せてくれていました。

単純に代表(候補)の人数では同志社大学や近畿大学などに後れを取っていますが、関西の大学の中では育成に定評のあるチームです。

彼らがどのような成長を遂げるか注目したいと思います。






選手氏名position身長体重高 校 名

秋好 真暉
FL18385大分県立森
池田 智貴LO18092東海大学付属仰星
伊佐次 崇宏SH17164兵庫県立伊丹
礒田 凌平CTB17787京都成章
太田 直希SH16168立命館宇治
河地 涼WTB16965関西大学北陽高等学校
川西 康正PR18094立命館宇治
工藤 健人LO19284青森県立弘前南
小島 佑太LO184103京都府立洛北
坂本 直哉LO18791春日丘
瀧井 誠功PR117295静岡聖光学院
瀧澤 一士SH/FB  三本木農業
田中 健登SO17080報徳学園
畠中 優凪SH16370佐野日本大学
福田 泰介LO17786立命館高校
古川 聖人FL17881東福岡
松浦 克行FL18288伏見工業
三竹 康太PR1175105大阪桐蔭
村上 圭汰SO/CTB17780大分舞鶴
矢野幸輝CTB/WTB/FL17370国学院久我山高校
山口 匠FB17876東海大学付属仰星
山口 達也HO17498常翔学園
山本 貫太WTB17681常翔学園

http://www.ritsumeirugby.com/topics_detail1/id=602











ラグビーの関西リーグ最終戦、同志社大学対立命館大学戦が行われました。

それほど注目度は高くありませんが昭和7年から続く伝統の一戦です。

今季の同志社はここまで4勝2敗、一方の立命館は3勝2敗、1分けと両チームとも優勝には届きませんした。
この試合では勝ったほうが3位となり、同志社が負ければ4位、立命館が負ければ5位となります。

関西リーグ4位となれば、大学選手権では帝京と同じプールAとなり準決勝進出はほぼ絶望的となりますが、3位と5位であればプールDに入ります。

同志社は大学選手権で準決勝進出の可能性を少しでも高めるためには勝つ必要があります。

一方の立命館は勝っても負けてもプールDに入るため、今回の対戦が大学選手権への影響はそれほど大きくありません。

とはいえ、両チームにとって今季のリーグ最終戦負けられない試合となったはずです。


前半は同志社ペースで進みます。
7分にWTB松井千士が右隅に先制トライをあげると、難しい角度のゴールキックをSO渡邉夏燦がきっちりと決め7点を先制します。

その後1トライ1ゴールと2つのペナルティゴールを決め前半を20-0とリードします。

後半もこのまま同志社ペースでいくのかと思われましたが、後半は立命館のペースになります。

前節SOを務めた平岡洋に代わりこの日急遽SOに入った立命館の山中駿佑は前半有効なゲームメイクができませんでした。しかし、後半はスペースにキックを使い前に出られるようになっていました。

後半1分にWTB三島藍伴がトライを決めると7分CTB市原淳平、22分にはFB宮田遼がトライを決め20-19と1点差に詰め寄ります。

このまま一気に立命が逆転かと思われましたが、ここから同志社が攻勢をかけます。

同志社はFWにこだわりながら、ゴール前まで何度も詰めよりますが、立命館も必死のディフェンスで最後のゴールラインをなかなか割らせません。
同志社がペナルティを得ると、ペナルティゴールを狙わずスクラムを選択します。
スクラムが優位な同志社はその後もペナルティを得るとスクラムを選択し続け、立命館に圧力をかけ続けます。

そしてついに37分立命館が再びスクラムでペナルティをしてしまい、ペナルティトライが認定、27-19とします。

この時点で8点差とし、同志社は勝利をほぼ決定づけました。

同志社は前半26分PR才田智が右ひじの脱臼で退場し、代わって海士広大が入っています。才田選手は同志社の強力スクラムを北川賢吾とともにささえていたため影響が懸念されましたが、十分代役を果たしていました。

同志社はこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた渡邉夏燦が5本のキックをすべて決めています。
先発出場した摂南大学戦でもすべてのキックを成功させ、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれています。

しかし、関西リーグでの先発出場はこの2試合のみ。残りの5試合にはリザーブにも選ばれていませんでした。
渡邉選手は攻撃的なゲームメイクと正確なキックには定評がありますが、ディフェンスとフィットネスにやや課題があるようです。

それが理由で先発はもとより、リザーブからも外れていたのかもしれませんが、勝利した2試合での貢献度を考えるとちょっともったいないですね。

渡邉選手は、同志社大学1年時からAチーム入りしていました。
ニュージーランド代表のSOダン・カーター(ダニエル・カーター)や日本代表SO小野晃生を輩出したクライスト・ボーイズ、チャーチ校出身ということで注目していましたが、今季先発から外れていることを考えるとやや伸び悩んでいるのかもしれません。

SOとしての能力は高いと思うので大学選手権でも彼のプレーには期待したいです。


さて、この結果同志社は3位、立命館は5位で関西リーグを終了。

大学選手権で同志社、立命館は同じプールDに入り、早稲田、東海と対戦することになりました。

早稲田、東海ともに有望なタレントが揃っているため苦戦が予想されますが、関西の大学が勝てる可能性も多少ありそうな感じもあります。

次回、大学選手権の展望を述べてみたいと思います。






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