2014年度大学選手権準決勝東海大学対筑波大学戦は後半38分に逆転した筑波が17-16で勝利し決勝進出を決めました。
筑波は前後半ともスクラムやブレイクダウンで劣勢に立ちながらも、東海のトライを前半の1つのみにおさえたことが勝因の一つでしょう。
一方の東海は、大型FWを前面に出し、ブレイクダウンで優位に立っていました。
筑波陣内22メートルライン付近くまではいきますが、筑波のしぶといディフェンスにあいそれ以上はなかなか進めていませんでした。
後半途中で東海が25点以上リードしていてもおかしくない試合内容でしたが、もう一つ決定力にかけていました。
東海はダラス・タタナ、テトゥヒ・ロバーツ(ともにLO)などの大型FWに加えWTB石井魁、近藤英人、CTB林大成、井波健太郎、FB野口竜司と決定力のあるバックス陣が控えています。
彼らの前進を止めることは簡単ではありませんが、ビッグゲインを許さなかった筑波ディフェンスの健闘が最後の逆転劇につながったのでしょう。
東海は2012年度の大学選手権準決勝でも終盤に逆転され26-28で敗れています。
大学選手権ではここ一番での接戦を落とす勝負弱さが、今回も出てしまったのでしょうか。
筑波に勝利し、決勝でも帝京に勝って優勝すれば、来年以降東海の時代が来てもおかしくないと思いましたが、
まだ時間が必要なのかもしれません。
個々の能力では帝京にそれほど遜色はないと思いますが、なかなか殻を破れませんね。
これで大学選手権決勝には筑波が進出します。
筑波はSO山沢拓也が復帰できれば確実に戦力UPしますが、今回リザーブにも入っていないことを考えると難しいのかもしれません。
決勝では筑波のしぶといディフェンスで帝京を苦しめてほしいですね。