2015年度第52回ラグビー大学選手権





2015年度ラグビー大学選手権決勝、帝京大学対東海大学の秩父宮競技場で行われました。

序盤は互いに緊張からか硬さが目立ち、なかなかチャンスが訪れません。

前半31分、東海の主将FL藤田貴大のトライでようやく初得点が生まれます。
しかし、34分帝京WTB竹山晃暉がトライを返します。前半は5-5のまま折り返しをむかえます。
WTB竹山はディフェンスを振り切る軽快なステップも魅力ですが、ポジション取りも抜群にうまい選手です。
ボールを受け取ればトライをとれるという場面によく顔を出しています。このあたりの嗅覚はやはり天性のものなのでしょう。

前半は互いに決め手を欠く展開となりましたが、後半は帝京が地力を見せ始めます。
1分にいきなりSO松田力也がトライをあげると7分にはHO堀越康介が追加点をあげ、20-5とリードを広げます。
東海は33分CTB池田悠希がトライをとり、20-12と追いすがりますが、36分にWTB尾崎晟也がダメ押しトライを決める27-12とした時点で勝負は決まりました。

終了間際に東海FB野口竜司が意地のトライを決め27-17としたところでノーサイド。

帝京が前人未到の7連覇を達成しました。

今季も帝京の独走状態での連覇かと思われましたが、関東対抗戦では筑波大学に惜敗しました。
大学選手権も準決勝までは危なげなく勝利をあげましたが決勝では久々の接戦となりました。

帝京は日本選手権での対戦が残りますが、これでの今季の大学ラグビーシーズンは終了です。
来季は帝京の8連覇なるかが注目のシーズンとなりますが、東海、明治、筑波など帝京に肉薄しつつあるチームも台頭してきています。

来季こそ帝京を倒すチームを見せてもらいたいです。








2015年度大学選手権準決勝帝京大学対大東文化大学の一戦は帝京が地力を示し、68-33で大勝しました。
この勝利で帝京は8年連続決勝進出、大会7連覇に王手をかけました。

この試合大東文化が帝京の攻撃をいかに凌ぐかが一つのポイントだったと思いますが、筑波戦のようなしぶといディフェンスを披露することができませんでした。

やはり帝京が1枚も2枚も上手だったということでしょう。

一方で大東は5つのトライを奪い、33得点を挙げています。高い攻撃力には定評のあった大東でしたが、帝京相手にもアタックが通用することを証明しました。

アマト兄弟はまだ1年生ですし、2年生のラトゥ・クルーガー、3年生のホセア・サウマキなどは来年度も残ります。課題のディフェンスをさらに整備していけば、帝京に匹敵する実力をつける可能性を十分秘めています。

来季の大東はさらに強くなりそうです。

さて、帝京は予想通り決勝進出です。相手は東海で初優勝以来の決勝での対決です。
帝京優位に変わりないと思いますが、東海にも勝つチャンスがあるのではないでしょうか。

接戦に期待です。





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